判断ではなくデータ処理が中心。これはAIが最も得意な領域。
「20日締め」「金額一致」など明確なルール。AIに教える情報が少なくて済む。
データの流れは既に存在。ゼロから作る必要がない。
伊佐地さんの業務を分解すると、以下の3種類にほぼ収まる。
これらはAIが最も得意とする処理そのもの。人間の脳を使う必要がほとんどない領域で、伊佐地さんは高い精度で業務を成立させている。
AI化が難しいのは「職人の勘」で判断する業務。伊佐地さんの業務は、判断がすべて明確なルールで記述できる。
例外(手書き納品書・顧客からの特殊依頼など)も、過去データから学習可能。AIに教えるコストは極めて低い。
AI化の最大のハードルは「データをどう揃えるか」。巧報社の場合、既にデータが流れているルートがある。
つまり、ゼロから基幹システムを作る必要がない。経理マンのCSV入出力/API連携さえ開けば、その外側にAI層を被せるだけでよい。
| 業務 | 分類 | AI化 | 使う技術 | 仕組み |
|---|---|---|---|---|
| 請求書発行 | 入金 | ◎ | 作業指示書データ + テンプレート自動生成 | 案件データから自動で請求書PDF生成・送付 |
| 納品書発行 | 入金 | ◎ | 同上 | 案件ステータス変更でトリガー、自動発行 |
| 入金消込 | 入金 | ◎ | 銀行CSV取込 + AI照合 | 振込名義と請求先をマッチング、差分は要確認フラグ |
| 原価計算 | 入金 | ◎ | 計算式エンジン(経理マン活用) | 固定ロジック。入力すれば即座に出力 |
| 仕入先納品書の整理・入力 | 出金 | ◎ | OCR + LLM | 紙/PDFの納品書を読み取り、経理マンに自動入力 |
| 日経表と支払一覧の突合 | 出金 | ◎ | ルールベース照合 | 差分のみ人間に提示。突合作業そのものが消える |
| ネットバンキング振込 | 出金 | ◎ | 全銀フォーマット/API連携 | 振込データ自動生成、承認後に実行 |
| 仕掛品計上(年1) | その他 | ◎ | 経理マンからの自動集計 | ロジック定義後は毎年自動生成 |
| 決算資料作成 | その他 | ◎ | データ集約テンプレート | 必要数字が自動で埋まった状態に |
| 封筒・名刺の発注 | その他 | ○ | 発注テンプレート + メール自動化 | 在庫閾値で自動発注、または承認後送信 |
業務を「転記・突合・計算」に分解すれば、そこにはAIが活きる領域しかない。
判断のルールは書き出せる。既存システムはデータの入口として使える。
必要なのは、どこから始めるかを決めることだけ。